もっとちゃんとペット
2018.01.19

6割の飼い主が抱えるペットの老後の不安。ペットの介護の準備はどうする?

若いと思っていてもペットはあっという間に年を取ります。高齢になると後肢が弱くなったり、排泄がうまくできなくなったりし、介護が必要になってきます。ペットの高齢化により増える介護について考えてみましょう。

ペットの長寿化により介護の問題が増加している

ペットフードの質や医療水準が高くなり、ペットを家族同然に飼う人が増え、犬や猫の平均寿命は大きく伸びています。犬も猫も平均寿命は15歳前後と、30年前に比べ2倍以上に伸びています。

ただし、人と同じくペットも老化を防ぐことはできません。一緒にいられる時間が長くなるのはうれしいことなのですが、ペットの老後に不安を感じている人は6割以上というデータもあります。実際にペットの高齢化とともにペットの介護に苦労される方も増えていますので、ペットの介護についての実際を知っておくことは不安を払しょくするためにも大切です。

ペットの老化や介護が必要になるのは何歳から?

小型犬や猫では一般的に7歳以降でシニア(高齢)と言われる時期になります。大型犬では56歳以降がシニア期に当たります。

ある調査によると、犬も猫も10歳くらいから飼い主さんがペットの老化を感じることが多いようです。

 

シニア期には、がんや腎不全などの罹患率が増え始めるとともに、足腰が弱ってきます。足腰が弱ってくると、床で滑って立ったり歩いたりしずらくなったり、うまくトイレで排泄できないなどの症状が出てきてしまうことがあります。

特に、大型犬では体重が重い分、足腰が弱ると一気に寝たきりになってしまい、介護が必要になることも多いです。

体重が軽い小型犬や猫などと違い、大型犬は排泄をさせたり、寝返りを打たせたりするのも大変で、床ずれができるなど介護の苦労は大きくなることがあります。

 

また、介護が必要になる理由は年齢だけではありません。

もともと膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)や股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)などの関節疾患を持っていたり、椎間板ヘルニアなどの脊椎の病気があると、足腰が弱くなるのが早くなり、若いうちに介護が必要になることがあります。

さらに、体が元気でも認知症による介護が必要になる犬も少なくありません。

 

認知症は特に日本犬に多いと言われており、徘徊行動や無駄吠え、昼夜逆転の行動や夜鳴きなどが起きるため、認知症の介護は精神面も含めなかなか大変になってきます。

介護が必要なペットの割合とは?

どのくらいの犬が介護が必要になるかというデータは今のところ出ていません。

ただし、

・成犬の2025%が変形性関節症を持っている

7歳以上の猫の45%に関節疾患の疑いがある

8歳以上の犬の20%に認知症が疑われる行動がある

などのデータをが出ているため、20%以上の犬や猫では何らかの介護が必要になる可能性があると考えてもいいでしょう。

高齢のペットと幸せに暮らすために準備できること

介護が必要になるくらいまでにペットの病気や老化が進んでしまった場合には、もとの元気な状態まで戻すのはかなり難しくなります。

そこで大切なのが、介護が必要にならないように若いうちから準備しておくことです。

 

まず、最も基本になるのが太らせないことです。犬や猫の肥満は関節に負担をかけるだけでなく、糖尿病や肝臓病などの病気のリスクも増やしてしまいます。

多少関節が弱っていても肥満でなければ体を支えることができるというケースもあり、肥満は要介護になる最も大きなリスクと言ってもいいでしょう。

 

また、肥満による内臓の病気はペットの老化を早め、筋肉を減少させてしまうということからも、介護のリスクが高まります。

さらに、体重が重ければ介護をする際に体を支えるのに力が必要になりますので、介護の苦労も増してしまいます。

また、介護が必要になる関節の病気の進行を抑えるためには、グルコサミンやコンドロイチンなどが含まれた関節のサプリメントが有効だと言われています。

 

また、抗炎症作用のあるDHAEPAなどのω3脂肪酸は関節だけでなく、認知機能の衰えの予防にもなると言われていますので、認知症が気になるペットにはそれらのサプリメントを飲ませるのもいいかもしれません。

それから、運動をさせて筋肉を保ってあげることも、健康な体の維持のためには重要だと考えられます。高齢になってくると寝る時間も増えて散歩にもあまり行きたがらなくなる子は多いですが、無理のない程度に運動させて筋肉を落とさないようにしておくといいでしょう。

 

さらに、一緒に遊んだり、声をかけたり、マッサージなどのスキンシップをとることで、犬に刺激を与えてあげることも認知症予防には有効だと考えられます。特に認知症を患うと昼夜が逆転してしまい夜に起きて吠えてしまう子も多いため、昼間にできるだけ一緒に遊んであげることも心掛けておきましょう。

 

老後の健康のことも考えると、やはり相談できる動物病院をしっかり見つけておくことは大切です。

ペットの病気の予防や治療のためだけでなく、介護が必要になるような病気が潜んでいないかどうかのチェックや、その予防を早めに行っていくためにも、高齢の動物を飼っている場合は半年に一回程度は動物病院へかかるようにしておきましょう。

ペットの高齢化とともに介護の問題も増えてきています。7歳以上のペットを飼っている人は、ペットの健康状態を注意深く観察し、健康寿命を延ばせるような対策をしましょう。

ペットの老化を早めに発見して対策を取ることが、飼い主さんもペットも幸せに長く暮らせるカギになるかもしれませんよ。

「もっと ちゃんと ペット」編集部
「もっと ちゃんと ペット」の編集部。 ペットオーナーが、より長くペットと一緒にいられるような、役立つ情報を探して奔走中。

ランキング

ページのトップへ