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2018.04.24

皮膚炎かと思ったら花粉症だった! 犬もかかる花粉症とは?

愛犬にくしゃみや皮膚のかゆみ、目の充血といった症状が見られたら、花粉症を疑ってもいいかもしれません。犬の花粉症とはどういうものなのか、その検査内容、どうすれば症状を抑えられるのか解説します。

実は人間と同じ? 犬の花粉症とは

春が近づいてくると花粉症に悩まされる人は多いですが、実は犬にも花粉によるアレルギー症状がみられることがあります。人間はくしゃみや鼻水・鼻づまり、目のかゆみなどが症状として現れますが、犬の場合には皮膚のかゆみ、発疹、外耳炎といった皮膚症状が多く、目が充血してしまうこともあります。

 

人間は粘膜に花粉が付着することでアレルギー症状が引き起こされますが、犬の場合には皮膚が花粉に反応していると考えられています。

 

犬が反応する植物は人間と同じくスギやヒノキの場合もありますが、多くはブタクサにアレルギーを起こすようです。しかし犬によってどの植物に反応しアレルギーを起こすのかは異なります。それぞれ飛散する時期は、スギが3~4月ごろ、シラカバ類は4~5月ごろ、ブタクサは8~10月ごろにピークを迎えます。これらの時期に愛犬がいつもと違う様子を見せていたら、花粉症を疑っていいかもしれません。皮膚をしきりに掻いている、体を柱などにこすりつけている、皮膚や目が赤くなってしまっているといった姿がみられたら、早めに獣医師に診てもらいましょう。

 

また犬の花粉症と似ている症状の病気として、アレルギー性皮膚炎があります。アレルギー性皮膚炎は食べ物が原因となる食物アレルギーや、呼吸によってアレルギー物質を吸い込むことで引き起こされるアトピー性皮膚炎などが挙げられます。犬が皮膚を痒がっている場合には皮膚炎が疑われますが、そのなかには花粉との関連があるものもあり、素人ではなかなか判断しづらいところです。

愛犬は大丈夫? 花粉症の検査方法

愛犬の様子がおかしい場合には、一度検査をしてみるといいでしょう。検査は行きつけの動物病院で受けることができます。

 

検査では、まず花粉症やアトピー以外の原因を除外するために、毛や細胞を検査し、寄生虫や細菌、真菌(カビ)など微生物がいないかなどを調べます。また食べ物のアレルギーは除去食試験やアレルギー検査によって診断します。その後血液検査に進むか、薬を使用し反応があるかといった診断を行います。

 

また、花粉症になってしまう犬は、花粉以外の物質にもアレルギー反応を起こしやすいと考えられています。花粉症のような症状が出た場合、念のため他にもアレルギーがないか調べておくと安心です。

 

アレルギーの検査費用は1万円~数万円必要となることが多く、検査の内容はクリニックや獣医師の方針、ペットオーナーの希望によって異なります。そのため、診察を行った上でどういった検査をどのように進めていくか相談して決めましょう。適切な処置を行うことが大切ですから、くれぐれも自己判断で市販の薬や人間用の薬などを使用しないようにしてください。

犬が花粉症を発症してしまった場合の対応

愛犬が花粉にアレルギーを持っている場合、ペットオーナーが気を付けて症状を抑えてあげるようにしましょう。

 

花粉は雨の日の翌日、乾燥していて風が強い日、14時ごろと18~19時ごろに飛散しやすくなります。それらの日・時間帯には散歩に行くのを控える、原因となる植物が少ない散歩コースに変更するなど対応しましょう。ただし花粉がつくからといってまったく散歩をしないのは愛犬にとってストレスになってしまうこともあるため、外出後には愛犬やペットオーナーの花粉を室内に入れないようにする、室内では空気清浄機をつける、さらに洗濯物はなるべく室内干しにするなどの工夫を行ってあげることも重要です。

 

外から帰ってきた後はブラッシングやタオル、シャンプーなどで犬の体から花粉を落としてあげましょう。フローリング用お掃除シートで拭いてあげるのも、手軽に花粉が取れておすすめです。特におなかや脚・顔は花粉がつきやすいので、しっかりと落とすようにします。服を着ることに抵抗がない犬の場合は外出時に服を着せるのも効果的です。

人間が着る衣服は、ポリエステルやナイロンといった生地のものを選ぶと花粉がつきにくいと言われています。また静電気を防ぐスプレーや柔軟剤などを使うことで、花粉が衣服に付着しにくくなるようです。

 

また、昨今花粉症と果物の関連について注目されており、花粉症の傾向がある犬は、果物にもアレルギー反応を起こす場合があります。花粉に敏感な犬には特定の果物を与えないほうがいいでしょう。

 

花粉症をはじめとするアレルギーを起きにくくするには、保湿によって皮膚バリアを強くする、免疫のバランスを整える、善玉菌や皮膚炎予防に重要な亜鉛といったサプリメントを摂取するといった対策もあります。過剰摂取にならないよう、獣医師に相談した上で愛犬に合った対処法を考えてあげましょう。

人間だけでなく犬にも見られる花粉症。様子がおかしいと感じたら重症化する前に受診することが大切です。花粉にアレルギー反応を起こしている場合には、花粉を家に持ち込まないなど家族で適切に対応してあげることで、お互いに快適に過ごすことができるはずです。

「もっと ちゃんと ペット」編集部
「もっと ちゃんと ペット」の編集部。 ペットオーナーが、より長くペットと一緒にいられるような、役立つ情報を探して奔走中。

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