もっとちゃんとペット
2018.04.05

唸る? 逃げる? 人間の手を極端に怖がるハンドシャイについて

撫でようとしただけなのに犬が怖がって逃げてしまった、犬の前に手を差し出しただけなのに吠えられた、などの経験はありませんか?それはもしかしたら、犬が人間の手を怖がる「ハンドシャイ」の症状かもしれません。

人間の手を極端に怖がるハンドシャイ

相手が誰であろうと人間の手を犬が極端に怖がる症状を「ハンドシャイ」と呼び、「犬の心の病気」ともいわれています。

手を見ると極端に怖がったり、頭を撫でようとしたら触られないよう手を避けようとしたり、といった行動がハンドシャイに当てはまります。

また、手を怖がって怯えるだけでなく、「唸る」「吠える」「噛みつく」「怒る」といった行動もハンドシャイになります。

 

ハンドシャイが酷くなると手を近づけなくても、犬の近くにいる人間が手を少し動かしたり、立ち上がったりするだけで攻撃態勢に入り、場合によっては人間に対して攻撃的な行動にでるようになってしまいます。

ハンドシャイになってしまう原因とは?

犬がハンドシャイになってしまうのは、さまざま原因が考えられます。

犬のしつけの一環として、「手で叩く」「押さえつける」などの行動を繰り返して行なった場合、犬は人間の手を怖いものと認識してしまいます。

人間の手が近づいただけで、叩いたり押さえつけられたりした時の恐怖心が蘇り、手から逃れようと唸ったり吠えたりしてしまうのです。

 

これはしつけだけに限りません。

ただ犬を叩いたりマズルを掴んだりといった、しつけと関係のない虐待行為を行なった場合も、もちろん、犬は人間の手を怖いものと思いハンドシャイになってしまいます。

また、小さな子供がいる家庭の場合、犬の気持ちを理解しようとせず、一方的に犬に触りまくったり遊びのつもりで耳や尻尾などを強く引っ張ったり、無理な抱き方を繰り返そうとしたりして、犬がハンドシャイになってしまうケースもあります。

ハンドシャイを改善する方法とは?

ハンドシャイを改善するには、犬に人間の手は怖くないものだと認識し直してもらわなければなりません。

手に対する犬の恐怖心を抑えるために人間のように精神安定剤を使用したりするのではなく、ペットオーナーと犬との信頼関係を取り戻していく事で、ハンドシャイの症状を改善していきます。

 

「人間の手=怖いもの」という認識を植え付けられてしまった犬との信頼関係を取り戻すのは簡単ではありません。

犬の恐怖心を取り除き、手が近づいても思わず身構えたり唸ったりしなくなるようにするまでには、時間が非常にかかります。

ハンドシャイではない犬の場合、人間の手が近づいたり触られたり撫でられたりしても、リラックスしたまま撫でられたりするのを受け入れたり、さらに撫でてくれと要求してきたりする事ができます。

「人間の手=怖くない」「人間の手=撫でてもらえて嬉しい」というようにハンドシャイの犬の認識を変えるためには焦りは禁物です。

 

人間の手が怖くないものだと認識してもらうためには、その犬が好きなおやつをご褒美に使うのが効果的です。

まずは、手を静止させた状態で、手の近くにおやつを置いて犬に食べさせてみましょう。

これを根気よく繰り返して、手の近くのおやつを問題なく食べられるようになったら、次のステップに移ります。

 

  1. 手を静止させた状態で、手の近くにおやつを置いて犬に食べさせてみる。
  2. 手を静止させた状態で、静止させた手の上のおやつを犬に食べさせる。
  3. おやつを持った手を犬の目の前でゆっくり動かす。
  4. おやつを持った手を犬の目の前で早く動かす。

 

など、少しずつステップアップさせて犬に手が近づく事が怖くない事である事を認識させていきましょう。

根気よく犬の様子を観察しながら行うことが非常に大切ですが、自分だけではなかなか上手にできない場合などは、ドッグトレーナーなどに相談してみるのもおすすめです。

ハンドシャイにならないための予防法とは?

ハンドシャイにならないためには、犬を手で叩いたり、押さえつけたり、引っ張ったりなど、犬が人間の手が怖いと思うような行動をしない事が大切です。

子犬の頃から、犬を抱っこしたり優しく撫でたりして、手に慣れさせておきましょう。

また、犬の口元も触るようにし、触っても嫌がらないようにしておくと、のちのち病気になった時などに、投薬がしやすくなるのでおすすめです。

 

また、犬は生後3週から16週あたりまでが社会期といわれています。

その時期に、犬それぞれの基本的な性格が形成されます。

その後、1歳程度までが若齢期と呼ばれ、物事の感じ方に変化があらわれるようになります。

通常、ペットショップにいる子犬は生後3ヶ月程度の子犬がほとんどです。

ペットショップから子犬を購入する場合、もし、ペットショップでも手で叩いたりしていたら、やはりハンドシャイになる可能性があります。

 

どちらにせよ、月齢の小さな子犬の時期でも成犬になってからでも、犬が人間の手を怖がらないように気をつける事が大切です。

「ハンドシャイ」は人間の手を犬が怖がり、手が近づくだけで怯えたり怒ったりする症状です。

その原因は過去に叩かれたり押さえつけられたりと、人間の手によって嫌な思いをさせられた事が原因です。

この症状を改善するには、手は怖くないものだと犬に認識し直してもらわなくてはなりません。

 

「もっと ちゃんと ペット」編集部
「もっと ちゃんと ペット」の編集部。 ペットオーナーが、より長くペットと一緒にいられるような、役立つ情報を探して奔走中。

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